家族はちょっとずうずうしい他人である（３月初めの出来事その6）

私の「母と暮らすつもりはない」「自分の病気に向き合う事で手一杯」

という言葉を受けて、姉も叔母もそれ以上その食事会で何かをいう事はありませんでした。

それでも、姉も叔母も私に対して不満たらたらなのは目に見えて感じ取っていました。

何しろHSPですし、小さいころから人の顔色を見て生きてきた大家族の末っ子です。

私の精神ダメージは150％を超えていました。

それでも、あと三日。

明日の掃除のやり残しと、役所への手続等を経たら新しい生活が始まる。

そう思ってその日を乗り切って眠りにつきました。

翌日早朝、姉が最後の掃除を手伝ってくれるという言葉を信じて迎えを待っていました。

姉は姉でやはり忙しかったらしく、あまり眠っていないと言いながら９時頃には迎えに来てくれました。

ところが、我が家について最後の掃除をしようとした辺りで

「今日は午後に美容室の予約を取っているので最長○時までしか時間がない」

という言葉を言われました。

絶句でした。

でも、もう時間もありません。

姉は疲れている感を出してきて

（本当に疲れていたとも思います）

いたので、もちろん運転は手伝ってもらいましたが、そこからは家にある不用品というよりももう梱包配送や分別も時間もないので捨てざるをえない品物をとにかく姉の家に移動させ、退去する部屋内のビデオ撮影をし、カギを返却しました。ほぼ一人での作業です。

そして姉の家に着くと、庭先でそのごみを広げさせられ、一人でごみの分別をしました。姉の家の不用品も一緒に分別しました。

頼った自分が馬鹿だったという言葉しか私の頭にはありません。

勿論、無料で引越しを手伝ってくれているのですから本来なら感謝しかないです。

もし、これが友人・知人だったら「本当に助かる。ありがとう」と心から言えたと思います。

姉の事情としても、春先で仕事が大変忙しい時期であり、美容室もまもなく卒業を控えている大学生の姪（引越し作業を手伝ってくれた姪とは別です）

と一緒に行く約束だったそうなので、どうしてもそれは外せなかったのでしょう。

私は、過度に期待した自分に本当に腹が立っていました。

姉は、もともとこんな感じの人です。

手伝ってくれただけでも奇跡なのです。

そして、何とか不用品を地域の廃棄センターに持ち込んで全てが終了しました。

勿論、私はありがとうとお礼を伝えました。対する姉の回答は

「…今回はとりあえず引越し手伝ったからこれでチャラって事でね」

でした。

実は数日前に姉からLINEで、引っ越しの餞別の代わりに従妹の家までの新幹線代を渡すというような事を言われていたのです。

この「今回はチャラ」はその新幹線代の事を言っていたと思います。

姉は、元来とても面倒見の良い人で、他人様にはとてもとても尽くしています。

自分の友人や義兄の家族、職場の人に対しては「そこまでする？」

という位の事をやってあげていると思います。

ただ、身内というか特に妹になると本当に扱いが雑になります。

私は、この時ひたすら自分を責めていました。

姉に期待をしない。

そう思っていたので引越しは自分でしようと思っていました。

それなのに、従妹や姪からの「手伝ってくれるって言ってるよ」

を信じてしまった自分が本当に馬鹿だなと思ってひたすら悔やんでいました。

叔母の家に戻り、遅い昼食をしていると何となく姪や姉の話になり今年卒業の姪の話や、昨日引越しを手伝ってくれた既に就職済みの姪の話にもなりました。

希望の仕事に就かず、正社員になった若い親戚たちや希望の仕事に就くために非正規で働いている親戚達の話をしていた時でした。

「そうだよ！○○ちゃんだってがんばってるんだから！」

と叔母が言ってきました。

どうやら、私が仕事を続けられないのが「頑張っていないから」

だと思っているようです。

知っていたけど。

私は叔母と話すのが苦痛になり、適当に食事を切り上げて泊めてもらっている部屋に引き上げました。

叔母が私の更年期障害や、貧血、鬱の事を真剣には理解していない事はわかっていました。

「でも皆そう言いながら頑張って働いているからね」

「皆そうよ」

いつも色々相談しても最後はそんな風にいなされました。

「あなたの頑張りが足りない」

直接言いませんが、そう言われているように感じます。

私がHSPのせいかもしれません。

この日の事を考えると今も喉のあたりが苦しくなって息ができなくなります。

この夜はもう限界で私の鬱の症状、パニック障害がでかけていました。

…転居完了まであと2日の事でした…。